照葉樹林文化シンポジウム
第17回 照葉樹林文化シンポジウム

(綾町サイクリング・ターミナル)
先の日曜日 / 綾北川沿いにある / 公共施設へ出掛けた / グランドでは / 京都の高校生たちが / サッカーの練習に励んでいた

(綾町サイクリング・ターミナル)
照葉樹林文化とは / 日本文化をはじめ / 東アジアの伝統文化の基層を形づくる / 最も重要な文化である / 佐々木高明氏(国立民族学博物館名誉教授)はそう語られている / 綾の照葉樹林は2000haで日本最大級の規模 /ブナ科のシイ類・カシ類11種 / クスノキ科5種・イスノキなどの / 高木の森になっている / 生態系調査によると / 今のところ 植物種848種が確認されている / 希少生物も数多く生きている / 綾での照葉樹林文化シンポジウムは / 今から30年前の1984年に始まり / 今回で17回目の開催になるという / 前綾町長の故・郷田實氏と / 宮大教授の上野登氏を中心に / このシンポジウムは生まれた / 照葉樹林文化は奥が深いから / 自分や先祖の根っこが見えて来るのかも知れない

(宮崎大学名誉教授 上野 登氏)
現在87歳になられる / 上野登氏は / シンポジウムの冒頭 / ご挨拶を述べられた / 今年「てるはの森の会」代表として / “沼田眞賞”を受賞されたこともあり / 会場からは温かい拍手が贈られていた
☆☆ 日本自然保護協会 沼田眞賞 ⇒ 最新発表に関連記事あり

(東京大学大学院教授 鬼頭秀一氏)
基調講演は「共生とは何か」 / 講師の鬼頭秀一氏は / 東大・新領域創成科学研究科におられる / 講演の内容は / 里山と人の暮しを中心に / ご専門の“環境倫理”の観点から / 実践的な共生社会づくりについて / 提案されていた / 現代社会ではお金持ちほど / 社会倫理に欠けていると / 欧米でも研究結果が示されているけれど / 自然を守ることとその社会の在り方について / 新しい倫理の必要性を感じてしまうから / 環境倫理学や環境病理学は興味深々である / 森や山や川や海(自然生態) / 生かされている生命(人々の暮し) / 鬼頭氏は講演の最後に / 宮城県のある親子の会話を / 映像で紹介された / それに関連する記事を以下にご紹介
☆☆ NPO法人「森は海の恋人」 ⇒ スクロールして 巨大防潮堤の記事

(綾町照葉樹林文化推進専門監 河野耕三氏)
基調講演のあと / 綾の身近な生態について / 河野耕三氏が話をされた / なかでも“境界”についての話は / 自然生態の示唆に富んでいた / 奥山と里山 里山とまち / それらの境界に最も様々な生き物が生息するという / 川でいうと / 川と陸との境に甲殻類や魚類が多いのは / 川遊びを体験している人なら直ぐに分る / その境界にコンクリートを敷設することは / 生きものの住処を奪うことになる / 既に人間の欲望と無知によって / 多くの数え切れない動物や植物を絶滅して来た近代社会 / それは今でも続いていることである / 綾の照葉樹林を住民が守って来たことは / 世界の中で高い評価を得られるようになった / けれども自然体験の少ない世代は / 自然生態を知らないから平気で自然を壊している / それを近代的都会志向と呼んでいいのかは / 分らないけれどね

(郷田美紀子さん 北城直樹さん 鬼頭秀一さん 河野耕三さん)
最期にパネル・ディスカッションが行われた / 目に見える自然と / 目には見えない自然 / 自然生態は食物連鎖などを含め人間の見方には関係がない / 生命の関わりと循環など / すべてが見えないと / 自然生態系は理解出来ない / 郷田美紀子さんはそこを論点に質問された / 自然農法実践者の北城さんの視点 / 鬼頭氏や河野氏の視点 / 限られた時間だったけれども / 子どもや大人の遊びが / 昔と今とでは違うことから / 自然生態を知る能力が低下していることを / それぞれが確認する内容だった

(綾町サイクリング・ターミナル)
シンポジウムのあとは交流会 / 綾北川は悠々と流れ / 遊歩道の新緑や満開の桜が / 心地よく感じられた / 交流会会場は / 川沿いにあるバーベキュー棟で行われた

(切り干し大根と人参)
手づくりの料理は / 薬膳茶房オーガニックごうださんの / 調理人さんたちを中心に / 旬の食材でつくられ供された

(蕎麦汁)
竹のお椀づくりは / 前もって僕も参加して準備をした / そこに美味しい蕎麦汁が入れられた

(交流会の料理の品々)
旬の野菜や野草など / とても美味しく頂いた / 裏方の人たちに感謝

(竹めし)
竹で炊いたご飯は / ほのかに竹の香りがして / 格別だった / キャンプでの飯盒炊飯はしたことがあるけれど / 竹筒での炊飯は初めてだった / これは子どもたちに教えたいと思った

(交流会の様子)
バイキング形式で食べながら / 昭和歌謡の演奏会などもあり / とてもよい雰囲気の中で / お腹を充たされていた / 故・郷田實氏の奥様は80代なのに / 甲斐甲斐しく蕎麦汁を皆さんに振る舞っておられた / 自分より先ずは皆さんに / そんな心意気がとても印象に残った

(影絵 詩の朗読)
交流会の最後に / 綾・夢楽人(むらびと)の会のメンバーは / 手づくりの影絵による詩の朗読を披露された / 頭も体も心も 栄養をつけられた / この日のシンポジウムは / 夜半 幕を閉じたのだった(その後は実行委員による片付け 皆手弁当による無償ボランティア) / 郷田美紀子さんはやはり筋金入りのお方だ

(綾町サイクリング・ターミナル前)
満開の桜 / 綾町内には桜並木があちこちにある / 突然吹く風に / 桜の花びらが舞い落ちる / 日本人は桜好きなのだろう / 今とても気になることがある / 国が推進しようとしている / 太平洋沿岸地区の / 巨大防潮堤の建設計画 / 政府は公共事業の名のもとに / 自然破壊を目論んでいるらしい / ゼネコンだけが儲かる話だけれど / 海と陸の“境界線”に / コンクリートの壁を造ったら / どうなるのか? / よくよく考えた方が得だ / 宮崎県の人たちも / よくよく考えた方がよいと思う / 様々な生物が生きるところを破壊して / 防潮堤をつくる価値はあるのだろうか? / 恋人と海岸に行ったら / 目に入るのは海ではなく / 立ちはだかるコンクリートの壁 / 鬼頭秀一氏は基調講演の最後に / ある若者の歌を流された……
☆☆☆ 防潮堤の歌♪ ⇒ 巡り愛 TOHOKU 千葉拓

(綾町サイクリング・ターミナル)
先の日曜日 / 綾北川沿いにある / 公共施設へ出掛けた / グランドでは / 京都の高校生たちが / サッカーの練習に励んでいた

(綾町サイクリング・ターミナル)
照葉樹林文化とは / 日本文化をはじめ / 東アジアの伝統文化の基層を形づくる / 最も重要な文化である / 佐々木高明氏(国立民族学博物館名誉教授)はそう語られている / 綾の照葉樹林は2000haで日本最大級の規模 /ブナ科のシイ類・カシ類11種 / クスノキ科5種・イスノキなどの / 高木の森になっている / 生態系調査によると / 今のところ 植物種848種が確認されている / 希少生物も数多く生きている / 綾での照葉樹林文化シンポジウムは / 今から30年前の1984年に始まり / 今回で17回目の開催になるという / 前綾町長の故・郷田實氏と / 宮大教授の上野登氏を中心に / このシンポジウムは生まれた / 照葉樹林文化は奥が深いから / 自分や先祖の根っこが見えて来るのかも知れない

(宮崎大学名誉教授 上野 登氏)
現在87歳になられる / 上野登氏は / シンポジウムの冒頭 / ご挨拶を述べられた / 今年「てるはの森の会」代表として / “沼田眞賞”を受賞されたこともあり / 会場からは温かい拍手が贈られていた
☆☆ 日本自然保護協会 沼田眞賞 ⇒ 最新発表に関連記事あり

(東京大学大学院教授 鬼頭秀一氏)
基調講演は「共生とは何か」 / 講師の鬼頭秀一氏は / 東大・新領域創成科学研究科におられる / 講演の内容は / 里山と人の暮しを中心に / ご専門の“環境倫理”の観点から / 実践的な共生社会づくりについて / 提案されていた / 現代社会ではお金持ちほど / 社会倫理に欠けていると / 欧米でも研究結果が示されているけれど / 自然を守ることとその社会の在り方について / 新しい倫理の必要性を感じてしまうから / 環境倫理学や環境病理学は興味深々である / 森や山や川や海(自然生態) / 生かされている生命(人々の暮し) / 鬼頭氏は講演の最後に / 宮城県のある親子の会話を / 映像で紹介された / それに関連する記事を以下にご紹介
☆☆ NPO法人「森は海の恋人」 ⇒ スクロールして 巨大防潮堤の記事

(綾町照葉樹林文化推進専門監 河野耕三氏)
基調講演のあと / 綾の身近な生態について / 河野耕三氏が話をされた / なかでも“境界”についての話は / 自然生態の示唆に富んでいた / 奥山と里山 里山とまち / それらの境界に最も様々な生き物が生息するという / 川でいうと / 川と陸との境に甲殻類や魚類が多いのは / 川遊びを体験している人なら直ぐに分る / その境界にコンクリートを敷設することは / 生きものの住処を奪うことになる / 既に人間の欲望と無知によって / 多くの数え切れない動物や植物を絶滅して来た近代社会 / それは今でも続いていることである / 綾の照葉樹林を住民が守って来たことは / 世界の中で高い評価を得られるようになった / けれども自然体験の少ない世代は / 自然生態を知らないから平気で自然を壊している / それを近代的都会志向と呼んでいいのかは / 分らないけれどね

(郷田美紀子さん 北城直樹さん 鬼頭秀一さん 河野耕三さん)
最期にパネル・ディスカッションが行われた / 目に見える自然と / 目には見えない自然 / 自然生態は食物連鎖などを含め人間の見方には関係がない / 生命の関わりと循環など / すべてが見えないと / 自然生態系は理解出来ない / 郷田美紀子さんはそこを論点に質問された / 自然農法実践者の北城さんの視点 / 鬼頭氏や河野氏の視点 / 限られた時間だったけれども / 子どもや大人の遊びが / 昔と今とでは違うことから / 自然生態を知る能力が低下していることを / それぞれが確認する内容だった

(綾町サイクリング・ターミナル)
シンポジウムのあとは交流会 / 綾北川は悠々と流れ / 遊歩道の新緑や満開の桜が / 心地よく感じられた / 交流会会場は / 川沿いにあるバーベキュー棟で行われた

(切り干し大根と人参)
手づくりの料理は / 薬膳茶房オーガニックごうださんの / 調理人さんたちを中心に / 旬の食材でつくられ供された

(蕎麦汁)
竹のお椀づくりは / 前もって僕も参加して準備をした / そこに美味しい蕎麦汁が入れられた

(交流会の料理の品々)
旬の野菜や野草など / とても美味しく頂いた / 裏方の人たちに感謝

(竹めし)
竹で炊いたご飯は / ほのかに竹の香りがして / 格別だった / キャンプでの飯盒炊飯はしたことがあるけれど / 竹筒での炊飯は初めてだった / これは子どもたちに教えたいと思った

(交流会の様子)
バイキング形式で食べながら / 昭和歌謡の演奏会などもあり / とてもよい雰囲気の中で / お腹を充たされていた / 故・郷田實氏の奥様は80代なのに / 甲斐甲斐しく蕎麦汁を皆さんに振る舞っておられた / 自分より先ずは皆さんに / そんな心意気がとても印象に残った

(影絵 詩の朗読)
交流会の最後に / 綾・夢楽人(むらびと)の会のメンバーは / 手づくりの影絵による詩の朗読を披露された / 頭も体も心も 栄養をつけられた / この日のシンポジウムは / 夜半 幕を閉じたのだった(その後は実行委員による片付け 皆手弁当による無償ボランティア) / 郷田美紀子さんはやはり筋金入りのお方だ

(綾町サイクリング・ターミナル前)
満開の桜 / 綾町内には桜並木があちこちにある / 突然吹く風に / 桜の花びらが舞い落ちる / 日本人は桜好きなのだろう / 今とても気になることがある / 国が推進しようとしている / 太平洋沿岸地区の / 巨大防潮堤の建設計画 / 政府は公共事業の名のもとに / 自然破壊を目論んでいるらしい / ゼネコンだけが儲かる話だけれど / 海と陸の“境界線”に / コンクリートの壁を造ったら / どうなるのか? / よくよく考えた方が得だ / 宮崎県の人たちも / よくよく考えた方がよいと思う / 様々な生物が生きるところを破壊して / 防潮堤をつくる価値はあるのだろうか? / 恋人と海岸に行ったら / 目に入るのは海ではなく / 立ちはだかるコンクリートの壁 / 鬼頭秀一氏は基調講演の最後に / ある若者の歌を流された……
☆☆☆ 防潮堤の歌♪ ⇒ 巡り愛 TOHOKU 千葉拓
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