花坂小学校の10年後
我が家の2階から見える「花坂小学校」は全児童数13名。もうすぐ卒業式だ。5名の6年生は中学生になり、高野山上
の高野山中学校へ通う。花坂小学校の22年度新入生は、
1名。全児童数9名でのスタートだ。現在紀の川市から転入
を希望するご家族があり、住宅が確保されれば10名になる。
現状のままいくと10年後には、児童数1、2名となり、存続の
危機を迎える。この現実に、時の流れに身を任せながら何
とかなるだろうと眺める住民もいれば、何かしなければと
焦る住民もいる。子供を増やすことは、むらづくりの大きな
課題でもある。今の花坂小学校は以前、中学校だった。さら
に遡ると「無量寺」というお寺だった。寺小屋もそのお寺の
住職が兼務していた。長らく複式学級の花坂小学校では
あるけれど、一学年に一人の先生が就くようにすることが
僕の目標だ。それには、小学校区の湯川地区、細川地区の
子供を増やさなければならない。住宅と公共交通とインター
ネット環境の3点セットは是が非でも必要なこと。実現には、
住民の『志』が力になる。花坂は大丈夫だけど、湯川は無理
だ、という意見が多い。同じ学校区だから真剣に考えたい。
お先、真っ暗に見えても、志があれば道を見出すもの。
スポンサーサイト
空家視察
昨夜、6回目のむらづくり集会があった。なかなか参加者が増えないことから、地区役員集会に図ることに方針を変えた。
自主的な自由参加を目指したものの、今までに慣例のないこと
は集まりにくい。諦観や今までの人間関係や歴史の延長線上
には、直線的な運動があるだけだ。色々な方法を試すなり。
今日は、花坂の中心から北に2kmほど行くと「不動野」という
地区があり、そこの古民家を家族で視察した。5年ほど人が
住んでいない。造りはしっかりしていて、土間にかまどもある。
住めるようにするには、かなり時間と資金がかかりそうだ。
けれども花坂の活性化に活かせるだけの風格がある。光通信
はない。ネット環境は最低である。何とかならないだろうか。
花坂に移住したいという家族もあり、僕たち家族が現在暮らし
ている住宅は近代的だから、出て行けば人口が増えるだろう。
家族の同意を得て、挑戦してみようかな?
実相観入花坂や高野町の魅力を写真に撮るため、デジタル一眼レフカメラを先行投資として購入。写真について学習を始めた。17歳の頃、パリで働きながら画家修業をしていたとき、“サラ・ムーン”の作品や“マン・レイ”の作品に出会い感銘を受けた。今、土門拳氏の本を読み勉強中。
土門氏は『実相観入』を技の基本に据えている。それは
自然と自己が一体になることをいうそうだ。
絵を描くことも、野菜を作ることも、同じではないか。
自然の秘めた声が聞こえてくるまで思考し、想像する。
EUジャパンフェスト日本委員会は、ヨーロッパの写真家を日本各地に招き、地域交流を持ちながら写真作品集を刊行
している。鹿児島には、イギリス・ルーマニア・オランダの
写真家が訪れ、それぞれの視点で作品がつくられた。ルーマニアのシビウという街で写真選考会が行われた。鹿児島で著述や翻訳をしているジェフリー・アイリッシュさん
は魅力的な人だった。事務局長の古木さんは立派な方だ
けど、忙しいようで連絡が取れない。
阿吽の呼吸
高野山大門は、西を向いている。最近、陽が長くなった。平日は毎日、花坂~高野山を二往復している。標高差は、500mほどである。朝の風景、夕刻の風景、一度として同じことはない。夕陽を受けた大門は、宙の気を呼吸しているようにも見える。光は事物に様々な印象を与えるが、阿吽の仁王は、地球の自転と太陽の力を見据えて僕のなかへと突き刺さる日差しそのものに感じる。小さき自分なり。
やきもち屋 掛さん
今日は暖かい一日だった。気温が上がると体もアクティヴになる。少し早き水温む日。花坂へ来てすっかり俳句を詠まなくなった。午後、近所のやきもち屋・掛さんに用事があり訪ねた。昨年「美味しんぼ」という漫画に登場した人物である。独特なジョークを連発したり歌が上手な人でもある。地域のことなど2時間以上話しただろうか?地方の人間模様を50年単位でみるか、1000年単位でみるか、など会話は広がった。歴史はつくられるのではない。いかなる壁が立ち塞がろうとも、つくるものだ。あなたとともに。
高野町が1番
和歌山県 第9回市町村対抗ジュニア駅伝競走大会の応援に出掛けた。小春日和のようなよく晴れた日。最終区の大通りに立ち、多くの声援と共に高野町選手が現れるのを待った。最終ランナーが駆け抜けていった。そう、ビリから1番。練習量が違うのは分かっていた。それでもなー・・・気を取り直して、初めて家族で和歌山城の天守閣へのぼり四方を眺めた。果て無き、山と海。世界は広いね。高野町ではまだ咲かぬ梅。市内では満開。きれいだなぁ。
茶粥交流会
世界遺産・小辺路が横切るむら、大滝地区。2月20日、地名の通り清冽な二つの滝に挟まれた道、崖に成すツララの面白い形を横目に、旧大滝小学校を目指した。周辺集落の人たちと大滝の茶粥を食す集い。家族6人で参加。番茶のお粥、漬物、煮物、どれも美味しく、器もいい。この日3歳を迎えた4男はよく茶菓子に手を伸ばしていたけど、こんな誕生日もいいものだ。茶粥は美味しかったかな?大滝や杖ヶ藪のおばあちゃんたちとお話が出来てよかった。大滝は心がスッとする大自然があり、自然学校もあるから特に子どもたちには好評。昨夏参加した長男は、草笛を憶えて自慢していた。茶粥交流会の帰りに葵の井戸の水をゴクン。目に映る山々に龍神に心の中で合掌。有難う御座いました。
写真の魅力
最近、コンデジから一眼レフへ移行する人が
増えているよう。僕もその一人。高野山は絵に
なるし、地域の情報ソースになるからクオリティ
をあげたい。カメラ好き、写真好きな人たちの
イベントも企画したら面白そうだ。
それにしても、どの機種がよいのやら?
オリンパスPENはどうかなぁ・・・
走るひと
今日、夕方から高野町中央公民館において
第9回和歌山県市町村対抗ジュニア駅伝競走
大会選手壮行会があり、親として出席した。
小学6年生の長男は選抜されなかったものの、
高野町の選手たちを応援するため、大会当日
は、家族みんなで出掛けたいと思う。
アルペンスキーの王者・スビンダルの存在は、
僕に深い感動をもたらした。馬や彗星など速い
ものは美しいと言ったのは寺山修司氏だった。
走るという競技も正に人間の美しさを感じる。
自分自身との孤独な闘い。自己記録への挑戦。
スビンダル氏いわく『脳で感じる限界点の安全
装置を少し外すこと』が恐怖超克の心技になる。
高野町の若き選手たち、自己記録更新に挑め!
伝統と創造
長男は今春、花坂小学校を卒業し中学生になる。
卒業証書は、隣地区の細川紙を自ら漉いて作るのが伝統。
かつては高野紙として、高野山周辺集落において作られて
いたものだ。紙漉きを復活させたのは地元住民である。
ところで、高野山中学校の22年度新入生は19名前後。
少子高齢化甚だしき事態。されど逆に独創的な教育活動
も可能だ。脳科学の出番。空海の教育理念からも学べる。
伝統と創造を融合させた教育を地域で実践できないか?